2012.5.26 「ベルばら」のテラス オープニングトークライブレポート
2012年5月26日(土)、ベルサイユのばらの原作者 池田理代子さんと、元宝塚トップスター 紫苑ゆうさんをお招きして"「ベルばら」のテラス オープニング トークライブ"を開催いたしました。
このイベントは、バラの新品種「ベルサイユのばら®」発表を記念して、当社ローズガーデンに設置したテラスのお披露目会で、お二人の登場により、とても華やかなイベントとなりました。
テラスの周囲には真紅の「ベルサイユのばら®」が咲き、「ベルばら」の世界をイメージしたスポットです。
スタート前
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晴天に恵まれ、絶好のバラ観賞日和となったこの日、8時から配布される整理券を求めて、朝の6時から来園されたお客様もいらっしゃいました。
開始時刻前にはイベント会場は超満員となり、スペシャルゲストによるオープニングを今か今かと待ちわびる熱気に満ちていました。
ついに登場!
- どんなオスカルとアントワネットに会えるのか、ドキドキの瞬間です
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盛大な拍手と歓声とともにステージに登場した、池田理代子さんと紫苑ゆうさん。
まずは、お二人の手により、オスカルとアントワネットの等身大パネルのアンベール(除幕式) をしていただきました。
- オスカルのパネルが羨ましい・・・。
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赤いベールがはためき、ついに公開されたパネルを見た紫苑さんは、「ステキー!最高ですね!めっちゃいい! 持って帰りたい!」と叫ばれ、オスカル像に駆け寄って抱きつく一幕も。
池田先生は、「このオスカルのパネル、ときどき紫苑さんがふん装して立っていると面白いわね。」
このお言葉に、ファンの方だけでなくスタッフも「ぜひお願いします」と叫びそうになりました。
テラスの感想は?
アンベールの後はお二人にお座りいただき、トークショーがスタートしました。
まずは、この「『ベルばら』のテラス」の感想をお伺いしました。
池田さん「今オペラを主催しているので、このテラスを舞台装置にもらえないかしら?バラの中から伯爵夫人が出て来ると面白いとか、つい考えちゃいます。ここは、バラが見渡せて気持ちがいいですね。」
紫苑さん「宝塚の舞台でも本物のバラはバックには無いので、本当に感動です。とても綺麗。生まれてはじめて、こんなにたくさんのバラを見ました」
日頃から仲の良いお二人。トークが弾みます。
バラ園という場所に映える華やかな雰囲気です
テラス全景 青空に白色のテラスが映えます。
池田さんトーク
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池田理代子さん。
バラのモチーフの衣装がとてもエレガントでお似合い。 -
池田さんからは、高校生の時に作家シュテファン・ツヴァイクの小説「マリー・アントワネット」を読み、「ベルサイユのばら」を描くきかっけになった事や、オスカルのモデルのお話などを伺いました。
また、今は日本よりもヨーロッパの方がブームで、昨年・一昨年にイタリア、フランスを訪問した時に、ボディーガードを5人付けないと会場を歩けなかったこと、電車でイタリアの女性に「あなた有名人よね」と声をかけられたエピソードなども披露してくださいました。
紫苑さんトーク
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紫苑ゆうさん。
金髪ですらりとした軍服のオスカルをほうふつとさせる佇まいに胸がときめきます。 -
紫苑さんは、高校時代、演劇部の先輩に「ベルサイユのばら」の漫画を全巻借りて、一晩で読み切り、その瞬間に心がオスカル一色になったそうです。
オスカルを演じる為に宝塚に入ったと言っても過言ではなく、実際にオスカルを演じて「人生で夢が叶うって、こういう事なんだ、と思いました。自分が憧れて憧れ続けていたその役ができて、今でも最高の思い出です。」と熱く語ってくださいました。
「池田理代子様がいなければ、紫苑ゆうはいない!」とのお言葉も。
宝塚の方はもちろん、現在いろいろな分野で活躍されている人々にも、「ベルばら」で人生が変わったという方は多く、あらためて、「ベルサイユのばら」の偉大さを痛感させられるお話でした。
サプライズ
- 本番舞台のように、情熱を込めてセリフを言ってくださいました。
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テラスを野外劇場に見立てて、紫苑さんに宝塚歌劇の中のオスカルの名ゼリフをお願いしました。
会場では「キャーーー!!!」と絶叫が。
そんな中、紫苑さんは雄々しく立ち上がり、 「勇敢なる兵士諸君!我々は祖国の為に、民衆と共に戦おう!人間の世のある限り、歴史と共に我がフランス衛兵隊の名は永遠に人々の上に語りつがれよう!!」
フランス革命で、オスカル率いるフランス衛兵隊が自由を求める民衆側につく瞬間のセリフです。突然オスカルがそこに現れたかのように空気が変わり、観客の皆さんの「ハァ~」という、うっとりしたため息がもれ、会場は「紫苑オスカル」に魅了されてしまいました。
トークショーの最後に、好きなバラの色をお伺いしました。
池田さんは、「すべて好き、白もピンクも赤も。最近は大人っぽい色も好きです。」
紫苑さんは、「オスカルは白バラの人なので、白が好きです。」
ぬり絵コンテスト
- それぞれ選ばれた作品を持っての発表
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トークショー終了後に、「『ベルサイユのばら』ぬりえコンテスト」の結果発表を行いました。
多くの方からご応募いただき、池田さん、紫苑さん、京成バラ園芸社長 金子芳和がそれぞれ作品を選び、テラスにて発表を行いました。
各選考理由は次のとおりです。池田さん:立体的に絵の具を置いていて、かなり本格的です。背景まで細かく書いていて、プロのような技です。
紫苑さん:私の名前に「紫」が入っていて、このアントワネットも紫のドレスを着ているので。とても綺麗だと思いました。
金子:とても可愛らしく描けているのと、アントワネットとバラの赤が良く合っていると思い、選びました。
受賞された皆様、おめでとうございました。 紫苑さんは、なんとご自身も、このぬりえに挑戦したい!とおっしゃり、ご自宅で塗ってくださるとの事。でも、何色で塗るかは「秘密」だそうです。
池田理代子賞
広瀬 美奈子様
紫苑ゆう賞
R・Y様
京成バラ園賞
武井篤子様
イベントの終わりに
イベントの締めくくりに、お二人にメッセージをいただきました。
池田さん「漫画の『ベルばら』と同じように、お花の『ベルサイユのばら®』も長く長く、愛して頂けるバラになって欲しいな、と思っております。」
紫苑さん「こんな美しい所で、しかもバックにオスカルとアントワネット、そして池田先生!本当に最高に幸せな時間でございました。」
オスカルとアントワネットの等身大パネルとともに記念撮影を行い、大盛況の中イベントは終了しました。
晴天に恵まれ、太陽の日差しをさんさんと浴びる中、池田さん、紫苑さん、そしてご来園された多くの皆様、本当にありがとうございました。
「ベルサイユのばら®」が周囲に植わる「『ベルばら』のテラス」は最高のオープニングとなりました。
バラは年々成長し、より美しく花を咲かせます。オスカルとアントワネットが待つこのテラス、皆様のお越しを心よりお待ちしています。
オスカルとアントワネット、そして本物の「ベルサイユのばら®」と一緒に、記念写真が撮れる絶好のスポット、末永くよろしくお願いいたします!
最初の記念撮影はもちろん池田さんと紫苑さん。
最高のフォーショットにオスカルとアントワネットも嬉しそう。
「ベルサイユのばら®」の成長も楽しみです。